05. さくら塾の指導場所(2010/06/03)

「お金もコネも実績もない学生がどうやって塾を立ち上げるか」

これが、学び場さくら塾が最初に挑んだ最大の難問でした。まず、私たちは前々回の記事に書いた通り、友人の繋がりをたどり、地域住民とディスカッションする機会を得ました。はじめ、さくら塾は大学の空き教室で開催する予定でした。しかし、住民からの反応はすこぶる鈍いものでした。筑波大学は、地域住民にとっては近くて遠い存在だったのです。これは、実際にヒアリングしてみないと分からないことでした。なぜ、筑波大学では不適なのか。次のような、意見が上がりました。

  • 暗い
  • 広い
  • 迷いやすい
  • 学生が多く危ないイメージ

大学は、学生にとってはあまりにも身近な存在ゆえに、客観的なとらえ方が出来ていないことに気づきました。そこで、指導場所の選定が始まりました。第一の意見は公民館でした。しかし、小中学校から遠く、また大学からもかなり離れていたので候補から外されました。次に、地元の教育施設はどうかというアイディアが出ました。しかし、既に有料の塾が入っており、無料のさくら塾をいれると信頼関係にひびを入れるとのことで、却下になりました。そして最後に出てきたのが、県営住宅桜アパートの集会所でした。子どもが多く、位置も良く、何より集会所自体の室内環境がこの上なく良いということでした。更に、子ども達のアクセスも県営住宅だけに絞れば、30秒という安全性を備えていました。実際、訪れてみるとこじんまりとしたアットホームな場所だと判明しました。



ここは、住民のみなさんの協議や子供会などに使われる共有スペースでした。実際に中に入って見学してみると、木目が美しい20畳ほどのしゃれた空間がひろがっていました。スポットライトも数カ所備え付けてあり、昼夜問わずに勉強を教えることが出来ます。また、ローテーブルが数脚、座布団が20枚程度あるリッチなエクイップメントでした。


ここが、私たちの指導場所になるんだ。そんな希望を抱きながら、場所の交渉と生徒集めに奔走していくことになりました。当時は、それらの作業がどれだけ困難を伴うものか、想像もしていませんでした。今となっては、考えられなかったからこそ、実際に行動することができたんだとつくづく思います。Just Do it.